科学と魔術が共に発展を遂げていた世界で新たに定められた第2の人類【自動人形】
条件を満たし、手続きを踏めば自動人形にも人間と大差ない人権が認められることになった
人形絡みの犯罪を扱うために警察内で新設された人形課の捜査官
被害者にも加害者にもなり得るようになった自動人形
自動人形を生み出す魔術師や科学者
など───
そんな彼らが織り成すどこかの世界のとある日常
■ 人形課
・警察で人形絡みの事件を扱うために新設された課
・人形、人間、魔術師など様々な者が所属している
<< 自動人形 >>------------------------------
■ 魔動人形
魔力を動力として動く人形です
人形師に命や魔術を与えられて作られます
元々ぜんまいで動く人形に魔術を施したものだったため、
からくり人形とも呼ばれています
< 外見 >
・見れば人形だとわかるような容姿
球体関節人形が多いが、ぬいぐるみなどの人形もいる
< 心 >
・心や感情は本物
・ロボットのように自分の意思で記憶を消すことなどはできない
・肉体的な疲労はしないが、精神的な疲労はする
< 能力 >
・人形師に与えられた魔術はいくつでも扱うことができる
・人形によって得意な魔術、不得意な魔術が存在する
・魔術の強さは術師と比べると全体的に弱い
・人形のため、動きが少しいびつな個体も多くいる
< その他 >
・人形師が作った際に人権を申請することもあるが、
自らの意思で人権を申請しようとする者が多いのが特徴
■ 電動人形
ヒューマノイドとも呼ばれる、電気を動力とするロボットのことです
彼らの行動が心を模したプログラム通りの行動なのか、
彼らの意思からくる行動なのか、
知っているのは電動人形本人と中身に詳しい技術者くらいかもしれません
< 外見 >
・見た目や動作は人間と見分けがつかないほどそっくりに作られている
・工場で作られた個体には首の後ろに薄く製造番号が記載されている
< 心 >
・心や感情はプログラムで作られている
・プログラムの心は本物なのか、疑問視する声もある
< 能力 >
・魔術は使えない
・身体能力が高く、思考や判断が速いことが特徴
・ロボットのため、記憶領域さえあれば
見たもの聞いたものはいつまでも記憶ができ、削除も自在にできる
・定期的な充電が必要
・アタッチメントをつけることで性能を増やすことは可能
(火炎放射機装備など)
< その他 >
・人権が認められて以降は、
「電動人形の販売」→「電動人形との雇用契約」
「購入者」「所有者」→「契約者」
と言い換えるようになった
・人権が認められた日以降に作られた個体は、すでに人権が付与されている
それ以前から存在している個体や技術者が個人で作った個体は
作成者や契約者、人形が申請していないかぎり人権はない
・電動人形は自ら意思表示をすることが少ないため、
契約者ゆだねになることが多い
<< 人間 >>------------------------------
自動人形と共に暮らす者や、科学あるいは魔術を嫌い生活する者もいます
魔術を扱う素質は誰にでもありますが、力に目覚めることがなく一生を終えるものも少なくありません
歴史的には対立や迫害もありましたが、現在、魔術は個性の1つとして捉えられています
■ 技術者
・電動人形を含んだロボットや機械を作る人
・仕事でつくる人もいれば、趣味で作っているだけの人もいる
・魔術師だが技術者になる人もいる
■ 術師
・魔術が使える人間のこと
・魔術師の一種
・生まれもって魔術を使える者もいれば後天性の者もいる
・自身で魔術を使うことは可能だが、他者に魔術を与えることはできない
< 魔術 >
・使用できる魔術は多くて2つ
・2つ魔術を持っている場合、片方が強く、もう片方の性能は若干劣るのも特徴
・威力
高
↑ 能力を1つのみ持っている術師の魔術
| 能力を2つ持っている術師の魔術 (強い方)
| 能力を2つ持っている術師の魔術 (弱い方)
↓ 魔動人形の持つ魔術
低
■ 人形師
・他者に魔術や能力を与えることができる人間のこと
・魔術師の一種
・自身で力を使うことはできない
< 魔術 >
・術師同様、魔術は2つまで
・人形師に与えられた力は有限
年単位ではあるが、上書きしないかぎりいつかは無くなる
・人形師の魔術が強いほど、与える力が強くなったり、期間が伸びる
・命を与える魔術を扱える者が、魔動人形を作り出せる
・人形に魔術を与えることができるのも人形師のみ
・ロボットや人間に魔術を与えることはできない
(ロボットや人間の脳から発する電気信号が人形師の魔術と折り合いが悪いため)
・だが不可能ではなく、死ぬ気で頑張れば、
30分程度の魔術は与えられる可能性あり
かなり負担がかかるため、人形師の命までは保証できませんが・・・
■ 自立した二足歩行の人型であること
四足歩行などは動物型の人形とみなされ却下されます
申請時に故障などで四肢の一部が無い場合は認められません
修理してから出直してください
人権を得た後に故障した場合は修理しようが、欠損したまま暮らそうが自由です
■ 意思の疎通ができること
話せなくても筆記や手話が出来ればOKです
■ 人間や社会への敵意がないこと
ここで人間の保証人が必要になります
保証人が居ても、過去に事件を起こしている場合難しいかもしれません
■ 雇用条件は人間と同様にすること
人形は肉体的な疲労がないため、ずっと働くことができますが、
人間と同じ時間の範囲までしか働けません(1日8h、内1h休憩など)
人間の職を奪わせないための条件です
ただし、1日24時間働き続け、2日休むなどは可能
1ヶ月単位の合計労働時間が人間と同じとなるなら、内訳はなんでもOKです
逆に、人権を得た場合、人間同様、労働関連の法も適応されるため、
不当労働を強いられた場合に人形側から訴えることなども可能になります
■ 納税の義務
ぶっちゃけ、国は税金が欲しい